濃くすれば、もっと効く? ——植物と高濃度サプリの話

2026/09/12
ヨーロッパの古い調剤室を思わせる室内。植物図鑑を開いた木の机に、ハーブ、乳鉢と乳棒、天秤が並び、窓から柔らかな光が差し込んでいる。

濃くすれば、もっと効く? ——植物と高濃度サプリの話


アーユルヴェーダを学んだとき、アシュワガンダという植物を知りました。

滋養や活力、若々しさを支える、とても力のある植物として教わったのを覚えています。


その頃の私には「アーユルヴェーダの植物」という印象が強かったのですが、ここ5年くらいでしょうか。イギリスのハーブの先生たちからも、その名前を聞くようになりました。

「あれ? 最近よく聞くな」

と思っていたら、イギリスではサプリメントとしても人気になっているようです。


一方、ヨーロッパやイギリスでは現在、アシュワガンダをはじめ、いくつかの植物や植物由来成分について安全性の検討が進められています。

詳しい規制の話は、ここでは置いておきます。

私が気になったのは、

私たちは「濃いほどよく効く」と思いすぎていない?

ということでした。


・植物から「効く成分」へ

たとえば、ターメリックにはクルクミン、黒胡椒にはピペリンという成分が含まれています。

「この成分がいいらしい」

となると、その成分を取り出す。

もっと効いてほしいから、さらに濃くする。


でも、

濃くすれば、もっと効くのでしょうか。

植物を食べる、お茶として飲む、特定の成分を抽出して高濃度で摂る。

同じ植物でも、身体に入る成分や量は違います。


薬にも使う量があります。

薬なら医師や薬剤師などの専門家が関わりますが、サプリメントは自分で手軽に選べるものも多くあります。

だからこそ、「高濃度」という言葉だけで選ばなくてもいいのでは、と思うのです。


・サプリメントにも良さがあります

もちろん、

「サプリメントよりハーブティーがいい」

という話でもありません。

サプリメントは手軽ですし、製品によっては、お茶では取り出しにくい成分を摂ることもできます。

食べる。
お茶にする。
粉末で摂る。
抽出したものを使う。
高濃度のものを選ぶ。
今は何も摂らない。


どれが一番いい、と決めたいわけではありません。

年齢も体質も生活も違うのですから、選ぶものが違ってもいい。

選択肢を少し増やして、その中から自分に合うものを選ぶ。


ただし、安全性について懸念が示されているものなら、その情報も知ったうえで選んでほしいと思います。

怖がるためではなく、選ぶために知る。

私は、そこを大切にしたいと思っています。


・ティートリー精油も?

今回、安全性について検討されているものの中には、ティートリーなどを含むメラレウカ属の精油もありました。

精油はもともと、植物の芳香成分をぎゅっと濃縮したものです。


だからこそ、

何を、どんな方法で、どのくらい使うのか。

ここでも、濃度と量が大切です。


アロマサロン・アンジェリカでは、それぞれの精油の特徴や安全性を確認しながら使用しています。

安心して香りを楽しんでくださいね。

アロマサロン・アンジェリカのHPでは、植物や香り、身体のことなど、気になった新しい情報も時々お伝えしています。

よかったら、また時々のぞいてみてくださいね。


・参考資料

・Heads of Food Safety Agencies(HoA)Working Group “Food Supplements”, First Report of the Working Group Food Supplements(2024)

・UK Food Standards Agency(FSA), Ashwagandha – Call for Evidence(2024)

・UK Committee on Toxicity(COT), Ashwagandha/Herb Induced Liver Injury 関連資料(2026)


※今回ご紹介した植物や成分が、EUで一律に「禁止された」ということではありません。安全性や規制の必要性について検討が進められているものを含みます。