京都アロマサロンアンジェリカです。
最近、消費者安全調査委員会が発行する「一葉」第16号で取り上げられた内容に、私も大きくうなずきました。
それは――
エッセンシャルオイル(精油)による皮膚障害や事故の報告が増えているということ。
アロマの世界に長く携わっている私たちにとっては、耳が痛いような、でもとても大切な指摘です。
緊急だと感じ実はこのテーマ、以前にも記事にしましたが、改めて今のタイミングでお伝えしたいと思います。
精油でかゆみや発疹?それ、「接触感作」かもしれません
**接触感作(せっしょくかんさ)**とは、ある成分に繰り返し触れることで、アレルギー反応を起こすようになること。
最初は何ともなかったのに、ある日突然、かゆみや赤み、発疹が出る――それが「感作された」という状態です。
エッセンシャルオイル(精油)は植物の力がギュッと凝縮されたもの。だからこそ、正しく使うことがとても大切です。
【注意!】接触感作を起こしやすい精油の例
以下の精油は、比較的感作を引き起こしやすいとされています。
ペパーミント
イランイラン
グローブ
ゼラニウム
ジンジャー など
(参考文献:皮膚科医・アロマセラピスト 垣内先生『はじめてのあろま教科書』)
もちろん、これらの精油を使ってはいけないということではありません。
大切なのは、「使いすぎないこと」「同じ精油を繰り返し使わないこと」です。
【精油を安全にご使用いただくための注意事項】(AEAJより)
精油の原液を皮膚につけない
精油を飲用したり、うがいに使用したりしない
火気のそばで使用しない
- 精油や植物油が付着した試香紙やティッシュは水で湿らせてから処分
- 精油や植物油がついたタオルなどは乾燥機を使わず、天日干しに
精油を目に入れない
子どもやペットの手の届かない場所に保管する
🌟サロンでも工夫しています。安全で心地よいアロマ体験のために
アロマサロンアンジェリカでは、お客様一人ひとりのお身体と心の状態を見ながら、同じ精油ばかりを繰り返し使わないよう、丁寧にブレンドをしています。
また、精油の塗布範囲や濃度、使用量にも注意を払っています。
※最近では「原液塗布」に関する危険性も話題になっていますが、私はやはり、精油の原液使用はリスクが高いと感じています。
癒しのアロマが、かえって肌を傷めてしまっては本末転倒ですよね。
精油との上手なつきあい方を、これからも伝えていきたいです。
「香り」は、心と体に深く働きかけるもの。
だからこそ、安全性への意識は、どんな時も忘れてはいけないと改めて感じています。
香りとのつきあいは、一時的な癒しではなく「長く心地よく続けられるもの」であってほしい。
それが、私たちアロマサロンアンジェリカの願いです。
これからも香りとともに、やさしい暮らしをお届けできますように。