春の訪れを告げる香り|自然が生み出す春のアロマ 京都伏見アロマサロンアンジェリカ

2025/03/04

いつもありがとうございます。
京都伏見アロマサロンアンジェリカです。
3月になりましたね。
京都も少し暖かい日が増えてきました。
春といえば桜
今回は桜の香りの雑学です。
 

🌸桜の精油(エッセンシャルオイル)はある?
桜の精油は存在しますが、残念ながら、一般的なアロマショップではあまり流通していません。
桜の香り成分は非常に繊細で、水蒸気蒸留では十分に抽出できないため、多くは溶剤抽出法(アブソリュート)やCO2抽出が用いられます。



🌸桜の精油は桜餅の香りじゃない?その理由とは

春といえば桜の季節。日本人にとって桜は特別な存在であり、その香りを楽しみたいと考える方も多いでしょう。
しかし、「桜の精油」を試してみると、想像していた香りと違い、「まるで湿布のような香り!」と驚く方もいます。

一方で、桜餅の香りは甘く優雅で、食欲をそそる独特の香りがありますよね。
では、なぜ桜の精油と桜餅の香りがこんなにも違うのでしょうか?

今回は、桜の精油の成分と桜餅の香りの正体を解説し、さらに桜の香りをアロマブレンドで再現してみたいと思います。

 

🌸 桜の精油の香りが「湿布のように感じる」理由

桜の精油には、「サリチル酸メチル」という成分が多く含まれています。

サリチル酸メチルとは?

ウィンターグリーン精油や湿布(サロンパス)の主成分

スーッとした清涼感のある香り

鎮痛作用があり、筋肉のコリや痛みに使用される

このため、桜の精油はフローラルな甘い香りではなく、スースーした湿布のような香りに感じられることが多いのです。

🌿 サリチル酸メチルを多く含む植物

ウィンターグリーン(Gaultheria procumbens)

白樺(バーチ)(Betula alba)

桜の花・葉(特にソメイヨシノ)

つまり、桜の精油の香り=サロンパスのような香りになりやすいのは、成分の特徴によるものなんですね!

🌸 一方、桜餅の香りの正体は?

「桜の香り」と聞いて、多くの人が思い浮かべるのは桜餅の香りではないでしょうか?

実は、桜餅の香りは桜の花ではなく、桜の葉(塩漬けしたもの)から生まれるのです。

桜餅の香りの主成分:クマリン

ほんのり甘く、干し草のような香り

桜餅や杏仁豆腐の香りに似ている

トンカビーンズやスイートクローバーに含まれる

🌸 桜餅の香りが生まれる仕組み
桜の葉には「グルコシド型クマリン」という成分が含まれています。
この葉を塩漬けにすると、酵素の働きでクマリンが生成され、あの甘く優しい桜餅の香りが生まれるのです!

つまり、桜の花ではなく、桜の葉の「クマリン」の香りこそが、私たちが「桜らしい」と感じる香りだったんですね。

🌿 桜の香りをアロマブレンドで再現する方法

「湿布のような桜の精油ではなく、ふんわり甘い桜の香りを楽しみたい!」
そんなときは、アロマブレンドで再現してみましょう!

🌸 桜餅の香りを再現するアロマブレンド

✅ トンカビーンズ(甘いクマリンの香り)
✅ ベンゾイン(バニラのような温かみ)
✅ アーモンド(杏仁豆腐のような甘さ)
✅ ローズウッド(フローラルで落ち着いた甘さ)

このブレンドをディフューザーに入れたり、ホホバオイルに混ぜて香水のように楽しんだりすると、まるで桜餅を思わせる優しい香りを楽しめますよ!

🌸 香りの感じ方には個人差がある

香りは、嗅ぐ人の記憶や経験によって感じ方が変わります。
例えば、「桜の香り」と言われて湿布を思い浮かべる人もいれば、桜餅を連想する人もいます。

また、同じ精油でも人によって「甘く感じる」「苦く感じる」「懐かしい香りに思える」など、捉え方が異なることも。

これは、香りが脳の「記憶」と密接に関係しているため。過去の経験や好きな香りの傾向によって、受け取り方が変わるのです。

🌸 大切なのは、自分が「心地よい」と思える香りを見つけること!
ぜひ、アロマブレンドを試しながら、あなたにとっての「桜らしい香り」を見つけてみてくださいね。



桜の精油はご用意できませんが、ローズウッド、バニラ、ベンゾインなど少しお待ちいただければご用意することができます。
フランスから届いた精油を嗅いでみてくださいね